高層マンションでは、上階のコンクリート床のすぐ下に(つまり梁の下端より上に)天井を貼って室内の天井高を稼ごうとするから、こういう形になりやすい。つまり一見広い掃き出し窓があっても、その開口の上端は180〜190センチぐらいで、その上に梁にあたる小壁がある。このような形の空間は天井高が240センチぐらいあっても、心理的には天井が低く感じられる。これと対照的に、窓が天井高いっぱいまで開いていると、視線が逆光の陰にさえぎられずに空へ抜けてゆくし、窓際の天井が外光を反射して明るいので天井の圧迫感は少なく、ま、個人差はあるが、絶対的高さが225センチぐらいでも、心理的には低すぎるとは感じないものである。
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もっともこれは実際に体験しないとかかなか納得しがたいことだろう。というのは、1つには日本人の空間に対する感性が依然として和風の住宅を標準にして成り立っているからではないかと思う。